2026.07.17
J・コレット騎手
短期免許を取得し、現在、初めて日本の競馬に参戦しているのがジェイソン・コレット騎手だ。
1991年5月18日生まれの35歳。ニュージーランド出身で、父は調教師。ジェイソンを含む3人きょうだいは全員が騎手となり、後にそろってGⅠを制覇した。親戚にも騎手をはじめ競馬関係者が数多くいるホースマン一家の出身で、2007年に母国で見習騎手免許を取得。5年後の12年にはオーストラリアの騎手免許も取得し、南半球を中心に、本格的に活躍の場を広げていった。
徐々に成績を伸ばしていった一方で、GⅠタイトルにはなかなか手が届かなかった。デビューから10年以上が経過した頃には、「GⅠを勝っていない騎手の中ではリーディング」と評されたこともあったという。
そんな彼が悲願を成就させたのは19年だった。ウィンクスを管理したことでも知られる伯楽クリス・ウォーラー調教師が送り出した牝馬インヴィンシベラは、それまでGⅠで2着が続いていた実力馬。そのコンビで待望のGⅠ初制覇を果たし、コレット騎手はついにGⅠジョッキーの仲間入りを果たした。
すると、その後も順調に勝ち星を積み重ね、トップジョッキーへの階段を駆け上がっていった。
とくに近年の活躍は目覚ましい。2023/24年シーズンは550戦で72勝を挙げ、オーストラリア・ニューサウスウェールズ地区のリーディング3位。続く24/25年シーズンも535戦して74勝をマーク。同地区2位に躍進した。そして、今シーズンも大きく数字を落とすことなく、安定した成績を残している。
成績の向上に伴い、大舞台での存在感も一段と増した。「GⅠ未勝利騎手のナンバー1」と揶揄されていたのも今は昔。24年にはマナアルでサイヤーズプロデュースS、25年にはステフィマグネティカでドンカスターマイルを制覇し、今シーズンもチェンジングオブザガードとのタッグでシドニーカップを優勝。これまでにGⅠ9勝を積み重ねている。
オーストラリアでは「常に冷静で、好位でレースを運べるジョッキー」と高く評価されるコレット騎手。冒頭に記したように日本の競馬に参戦するのは今回が初めてだが、オーストラリアの他にもシンガポールやイギリスでも彼が活躍するところを私も実際に見て来た。日本の競馬で、どのような騎乗を見せてくれるのか。その手綱さばきに注目したい。
(撮影・文=平松さとし)
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