2025.06.14

スポニチアネックス

【宝塚記念】ベラジオオペラ 絶好最内枠から雨中の粘り腰!「4戦4勝」得意の阪神

 上半期を締めくくるグランプリ「第66回宝塚記念」は2年ぶりに舞台を阪神に戻して行われる。G1企画「展開王」は大阪本社・新谷尚太が担当。春の当企画に登場した桜花賞、ヴィクトリアマイルは推奨馬が2着、1着と連対した。“展開マスター”は絶好の最内枠をゲットしたベラジオオペラから勝負。4戦全勝の仁川でタフな雨中決戦を制する。

ベラジオオペラ

 先週の阪神芝レースは開幕週とあって、内を通った先行馬が好走するケースが多かった。芝は内ラチ沿いが奇麗に生えそろっており、基本的には先週同様の傾向が続くとみる。近年で同じ開催2週目に行われたのは21年と22年。それぞれの上位3頭の4角位置取りは21年=[4]→[1]→[2]、22年=[2]→[5]→[8]番手で、圧倒的に先行有利の結果だった。

 今週から関西地方は梅雨入り。土日ともに雨予報が出ており道悪は避けられそうにないが、開催2週目ならそこまで荒れた馬場にはならないはず。今年も前有利とみて、◎はベラジオオペラに決めた。

 連覇を飾った前走の大阪杯は前半5F通過が57秒5の超ハイペース。内めの5番枠からスッと好位の4番手で運び、直線は手応え通りに抜け出して1分56秒2のコースレコードで駆け抜けた。主戦の横山和は「スタートセンス、道中の操縦性の良さは本当に素晴らしい」とパートナーのセールスポイントを挙げる。

 展開を読むとメイショウタバルの単騎逃げが濃厚。レジェンド武豊が主導権を奪えば、激しい競り合いにはならないはず。2番手には変幻自在に立ち回れる横山武騎乗ドゥレッツァ。隣に入った弟の騎乗馬を見ながら横山和ベラジオオペラも続く。絶好の最内枠から、すんなり“Vポジション”をキープできそうだ。

 前走のようなハイペースにはならず、道中は好位のインで脚をためられる。終始ロスなく立ち回り、直線に入っても手応えは十分。先行勢をパスし先頭に立てば持ち味の粘り腰を発揮して押し切れる。

 道悪の実績も後押し。これまで、やや重~重の馬場コンディションは4戦して【2・0・1・1】と相性がいい。昨年の宝塚記念も重発表以上にタフなコンディションで3着に踏ん張った。前走のような高速決着にも強いが、道悪にも対応できるオールマイティー。まして阪神は4戦4勝と負けなし。得意な庭でG13勝目を手に入れる。