2025.06.22
スポニチアネックス
【しらさぎS】初代覇者はキープカルム 直線抜け出し重賞初V 坂井「手応えが良かったので…」
サマーマイルシリーズ第1戦のG3「しらさぎS」は5番人気のキープカルム(牡4=中竹、父ロードカナロア)が直線、馬群を割って抜け出し1着。今年のオークス馬であるカムニャックの半兄が重賞初Vと同時に、記念すべき初代覇者として歴史に名を残すことになった。鞍上の坂井瑠星(28)は共同通信杯(マスカレードボール)以来今年2回目&通算では21回目の重賞勝ち。また管理する中竹和也師(60)は昨年のマーメイドS(アリスヴェリテ)以来、通算28回目の重賞制覇となった。

2着に昨年のオークス、秋華賞を制した1番人気のチェルヴィニアで、3着は勝ったキープカルムと同じ中竹厩舎の14番人気コレペティトールが入り3連単<2><7><12>は51万9650円(932番人気)、3連複<2><7><12>も15万2740円(211番人気)の波乱決着となった。
初コンビの坂井は「手応えが良かったので、後は進路を見つけるだけだった。少し狭いところを強引な感じになってしまったけど、馬のおかげで勝つことができた」と、パートナーにねぎらいの言葉をかけた。
▽しらさぎS 昨年まで組まれていたリステッドの米子Sが前身で、夏競馬のマイル路線の拡充を図る観点からG3に格上げされ、それを機にレース名が改称された。兵庫県の世界遺産で、国宝にも指定されている姫路城の別名「白鷺城」に由来する。