2025.06.26

スポニチアネックス

【ラジオNIKKEI賞】フクノブルーレイク納得!ラスト1F11秒4 竹内師「心身とも成長」

 夏の福島開幕を飾る3歳ハンデ重賞「第74回ラジオNIKKEI賞」はフクノブルーレイクが松岡を背に美浦Wコースで力強い伸び。トップハンデ57キロの実績馬が重賞初Vへ態勢を整えた。

松岡を背に併せで追い切るフクノブルーレイク(左)(撮影・村上大輔)

 曇天から晴れ間が差し込んだ午前7時。フクノブルーレイクはWコースに姿を現した。角馬場で入念に体をほぐすと、松岡がまたがり併せ馬。道中はユイノコキュウ(4歳障害未勝利)を1馬身追走。リズミカルなフットワークで直線は僚馬の内へ。徐々に加速するとラストはきっちり併入した。5F66秒9~1F11秒4。竹内師は「時計的には先週で十分。折り合いとしまいの反応を確認したが、しっかり反応してました。一段階、心身ともに成長してます」と納得の表情を浮かべた。

 キャリア全7戦で手綱を取る松岡が函館から調教に駆けつけた。思わず「暑いね」と笑みを浮かべた鞍上は「(状態は)良いと思います。落ち着きもあるし走りのバランスも良くなった。重賞を勝つにふさわしい馬になってきた。十分、チャンスだと思います」。皐月賞(16着)以来、2カ月ぶりの実戦へ、愛馬の成長と確かな手応えを感じ取った。

 父ウインブライトは3歳時にスプリングSを制覇。19年にはクイーンエリザベス2世C、香港CとG12勝を含む重賞4勝をマーク。ラストランとなった20年香港C(2着)まで第一線で活躍し続けた。「馬を良くしていくことに注視して、その中で結果を求めていければ最後にウインブライトみたいに良いことがある。8歳とかまで頑張って、その中で重賞も勝ってくれれば」。父の主戦も務めた鞍上は愛馬の将来もしっかりと見据えている。今回はウインブライト産駒の重賞初Vも懸かる一戦。さらなる大舞台を目指し、まずは父と同じ3歳で初タイトルをつかみ取る。