2025.07.09

スポニチアネックス

【七夕賞】伏兵バラジで挑む!荻野極×鹿戸師“父子タッグ”重賞初制覇へ

 今週日曜は福島の名物G3「第61回七夕賞」(サマー2000シリーズ第2戦)が行われる。過去10年で1番人気はわずか1勝。近5年で10万馬券が2度も飛び出している“荒れるハンデ重賞”は、今年も中心馬不在の大混戦。美浦では伏兵バラジに一発ムードが漂っている。

バラジ

 前走メトロポリタンS(芝2400メートル)は7着。だが、鹿戸師に悲観の色はない。「前走は新潟大賞典が除外対象だったのでスライドして臨んだ一戦。少し距離が長かったね」。今回の福島芝2000メートルは、2走前の福島民報杯で僅差2着に好走した相性のいい舞台。「(福島民報杯は)よく頑張ってくれていたからね。重量も前走より1キロ軽くなるし、楽しみですよ」と条件好転を強調する。

 坂路での1週前追い(2日)では雨でぬかるんだ馬場をものともせず、余力十分にラスト1F12秒1をマーク。この日の朝も坂路で軽快なフットワークを披露しており、2カ月ぶりの実戦でも仕上がりに不安はない。指揮官も「何も問題ない。前回も状態は良かったけど、今回も好調を維持できているよ」と満足のいく調整過程に頬を緩めた。

 鞍上は、5月に鹿戸師の長女でタレントの成瀬琴との結婚を発表した荻野極。先月29日のラジオNIKKEI賞(エキサイトバイオ)で22年スプリンターズS(ジャンダルム)以来3年ぶり重賞制覇を決めた好調の娘婿について、トレーナーは「よそ(の厩舎)では頑張っているみたいだけど、うちではイマイチだね」と笑いを誘いつつ「“家族だから”ではなく一人の騎手として信頼しているし、頑張ってほしい」とエールを送る。父子タッグ重賞初制覇へ。織り姫と彦(ひこ)星の愛物語「七夕」の名がつく重賞で“ハッピーウイニング”を狙う。