2025.07.10
スポニチアネックス
【川崎11R・スパーキングレディーカップ】フェブランシェ 早め押し切りダートグレード初制覇
「第29回スパーキングレディーカップ」が9日、川崎競馬場で行われた。2番人気フェブランシェが早め先頭から押し切って優勝。管理する藤田師と共にダートグレードを初制覇した。

最重量58キロを背負った馬とは3キロ差。「55キロの重量を生かしたいと思っていた」と吉原が振り返ったように積極的なレース運びが勝利を呼び寄せた。スタート直後、内から逃げたニシノカシミヤのすぐ外に付けたまでは良かったが、2コーナーを回って向正面に出ると引っかかって行きたがる。最初は抑え込んでいたが、3コーナーで手綱を緩め早めのスパートに切り替えた。結果的にこれが奏功。4コーナーを回り、直線を向いたところで後続との差は5馬身。そこからは右ステッキの連打。最後はライオットガールに詰め寄られたが1馬身半振り切ったところがゴールだった。
「物見をするところもあるし、抑えるとかかる、と気性的に難しい馬。本当によくしのいでくれた。それでもこのメンバー相手に勝てたのだし、さらに上の(クラスの)レースを勝ちたい」と吉原。「距離はマイルまでかな。次走はオーナーと相談してから」(藤田師)と白紙だが、牝馬路線に南関東から新たなヒロインが現れたことは間違いない。
◆フェブランシェ 父リアルスティール 母マイティースルー(母の父クロフネ) 牝5歳 大井・藤田輝信厩舎 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績15戦6勝(南関東5戦3勝) 総獲得賞金9827万9000円。