2025.07.30

スポニチアネックス

【クイーンS】シングザットソング 活気戻った 復活Vへ手応え「舞台替わりはいい」

 北の大地で久々の重賞制覇に挑む。シングザットソングは初めての函館滞在。全休日明けの火曜朝、角馬場で入念に体をほぐした後、Wコースを軽快に駆け抜けた。稽古をつけた土屋助手は「ここ2走は暑さにやられていた印象。栗東にいた時に比べて元気いっぱいだし調子は良さそう。馬房の中でも活気がありますね」と順調ぶりに目を細めた。

シングザットソング

 前走・府中牝馬Sはキャリア20戦目で1800メートルに初起用。好位からスムーズに立ち回ったが、12着に敗れた。「前走はパドックから元気がなかった」と敗因を振り返る。今回は同じ1800メートル戦でもコーナー4つの札幌。「右手前の方が(最後に)伸びてくるタイプ。右回りを使ってほしいと思っていたので、舞台替わりはいい」と歓迎する。

 厩舎の先輩スタニングローズは昨年のクイーンSで0秒2差の6着に惜敗。近走不振だったが、復活へのきっかけをつかみ、秋にはエリザベス女王杯でG1・2勝目を挙げた。2年連続で当レースに臨む土屋助手は「(シングザットソングは)体調を整えていけば、大きく負けないですからね。いいコンディションで迎えたい」と意気込む。鞍上は先週の東海Sをヤマニンウルスで制した武豊。「ジョッキーに新しい面を引き出してもらえれば」と託す。23年フィリーズレビュー以来の復活Vへ、確かな手応えをつかんでいる。