2025.09.12
スポニチアネックス
【ローズS】田山旺佑 アイサンサンで重賞初騎乗「ポテンシャル感じる」
日曜阪神「第43回ローズS」のアイサンサンで重賞初騎乗を迎える田山旺佑(19=新谷)が意気込みを語った。

重賞初騎乗のチャンスが巡ってきた。ルーキーの田山はアイサンサンとのコンビでローズSに参戦。初めて手綱を取った前走の1勝クラスを勝利に導き、継続騎乗のオファーを受けた。「G1馬がいて相手も強くなりますけど楽しみです。岡浩二オーナーや佐々木先生に乗せていただけるので、感謝の気持ちを忘れず頑張りたい」と意気込んだ。
ここまでJRA9勝。ルーキーでは舟山の11勝に次ぐ勝ち星だが、3勝クラス以上での騎乗経験はなく大抜てきと言っていい。「父の知人に岡オーナーがいらっしゃって、競馬学校に入る前から面倒をみていただきました。本当にありがたいです」と喜びをかみしめる。デビュー2週目に挙げた初勝利も岡浩二氏の所有馬(ツキノアカリ)だった。
関係者の期待に応えるため自らの技術向上に日々、全力を注いでいる。「結果を出すのがジョッキーの仕事なのでこう乗ってくれたなら仕方ない、と言われるような乗り方をしたい。馬の力を余してしまうミスが多い中、自分の中でどうリカバリーできるかを考えています」と課題を挙げた。
現在は下半身の可動域を広げるための筋力アップに取り組んでいる。「週1回、トレーナーさんにみてもらい、お尻や腿裏をトレーニングというよりはほぐす感じ。使える可動域を多くしてから動作確認をしています」と意図を説明。「どういう体づくりをしていけばいいかを相談しています」と貪欲に吸収している。
4日にはアイサンサンの1週前追いにまたがり、坂路で4F50秒5の自己ベスト。「前走後のダメージもなく活気があります。G1(オークス12着)にも出ていますし、ポテンシャルを感じます」と目を輝かせた。前走は先週の紫苑Sを制したケリフレッドアスクを4着に負かすなどレベルも高かった。レースが近づく緊張感、高まる手応えを力に変えて、パートナーの持ち味を最大限に引き出す。