2025.12.21
スポニチアネックス
【有馬記念・菊地】ミュージアムマイル内容評価
中山競馬場で有馬記念を観戦したのは人生で一度だけ。ドウデュースが制した23年だ。本命は他の馬だったが、ドウデュースは好きだった馬の1頭。本命馬が伸びあぐねる中、ドウデュースは抜群の手応えで直線へ。「差せ!差せ!」。気がついたら、無心でドウデュースを応援していた。先頭でゴールを駆け抜けると、これまで聞いた事のない大歓声が競馬場に響き渡った。人馬の復活V。馬券は無残に散ったが、1人の競馬ファンとしては最高のクリスマスイブだった。
競馬記者として迎える今年は、馬券を外すわけにはいかない。メイショウタバルの逃げで、宝塚記念のような消耗戦を想定。本命は3歳馬ミュージアムマイルだ。勝った皐月賞はラスト5F全てが11秒台という、まさに消耗戦。展開が向いたところはあるが、向正面で他馬と接触する不利がありながらの完勝で十分に評価できる内容だった。コーナリングがうまく、小回りの中山は3戦2勝と好相性。未知の2500メートル戦への対応が鍵だが、先行馬有利の展開の中、後方から6着に追い込んだダービーの内容を見れば克服可能だろう。(菊地 一)