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2026.03.08

スポニチアネックス

【フィリーズR】ギリーズボール開花 桜切符V 前走惨敗で10番人気も極上の瞬発力で差し切り

 桜花賞トライアル「第60回フィリーズレビュー」が7日、阪神競馬場で行われ、10番人気ギリーズボールが差し切って重賞初制覇を飾った。初コンビの西塚洸二(21)は昨年の紫苑S以来となる重賞2勝目。2着サンアントワーヌ、3着アイニードユーまでが牝馬クラシック初戦の桜花賞(4月12日、阪神)の優先出走権を獲得した。

フィリーズレビューを制したギリーズボール(撮影・中辻 颯太)

 下馬評は大混戦。単勝5倍台に3頭が並んだが、終わってみればモノが違った。主演女優は華麗なステップで馬群を切り裂いた伏兵ギリーズボール。鼻面を並べた白熱の2着争いを尻目に1馬身3/4差をつけて突き抜けた。馬上でパートナーの首筋をポンポンと叩いた西塚は「当初の印象とは違ったけど、追い出してからは素晴らしい反応だった」。2番人気で13着に敗れた前走フェアリーSから、失地回復の見事な差し切り劇だった。

 混戦ではもろ刃の剣となる内枠2番。鞍上が思い描いた理想のポジションは「3、4列目の中団」だったが、外から先行馬が殺到して10番手に。馬群の内に押し込められても人馬は冷静沈着に振る舞った。「厩舎サイドが上手に仕上げてくれていて折り合いもついた。最後に向けて脚を温存できた」。直線では脱落するライバルを1頭、また1頭と追い抜き、最後はわずかな間をこじ開けるように強襲。上がり3F最速タイの34秒2をマークし、極上の瞬発力を見せつけた。

 中山競馬場でレースを見届けた手塚久師は「馬群を縫って、うまく乗ってくれた」と鞍上を称賛した上で「思っている以上に力があるね」と愛馬の底力にうなった。初めての関西遠征で臨んだこの日の馬体重は10キロ減の414キロ。「ここを目標に目いっぱい仕上げたので、本番は馬の様子を見て考える」と慎重に体調を見極める方針を明かした。

 デビュー3戦目での当レースVは史上6頭目となる最少キャリア。さらなる上のステージへ向けて、西塚も「全然やれてもいい」と良血馬の無限の可能性に期待を寄せる。叔母のバウンスシャッセ、コントラチェックはともにフラワーC優勝からクラシック戦線に挑むも夢破れた。異なる道を進むヒロインが世代の頂点に躍り出る身支度を整えた。

 ギリーズボール 父エピファネイア 母フロアクラフト(母の父フジキセキ)23年5月1日生まれ 牝3歳 美浦・手塚久厩舎所属 馬主・キャロットファーム 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績3戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金6078万8000円 馬名の由来はイギリス王室が主催する舞踏会のひとつ(母名より連想)。