2026.03.31

スポニチアネックス

【大阪杯】ショウヘイ キャリア重ねて超絶筋肉量 立ち姿どっしり“翔平級”安定感

 ◇鈴木康弘氏「達眼」馬体診断

ダートにも対応可能なパワフルな体つきに成長したショウヘイ

 鈴木康弘元調教師(81)がG1有力候補の馬体ベスト5をセレクトする「達眼」。「第70回大阪杯」(4月5日、阪神)ではショウヘイ、ダノンデサイル、レーベンスティール、メイショウタバル、クロワデュノールをピックアップ。中でも達眼が捉えたのはショウヘイの筋肉量だ。

 ドジャースの大谷翔平投手がエープリルフールの4月1日(日本時間)、ガーディアンズ戦に先発します。投打二刀流で開幕を迎えるのはエンゼルス時代の23年以来。右肘手術後のリハビリに努めていた24年の開幕時(4月1日)には、こんな報道が話題になりました。「ショウヘイ・オオタニは右腕の回復を待っている段階なので左腕で投球するかもしれない。すでに左投げでも時速97マイル(約156キロ)に達している」(米データ分析会社の公式X)。右腕が回復した今年のエープリルフールには、どんなジョークが飛ばされるのか。

 馬のショウヘイも春のG1開幕シーズンに合わせるように二刀流の馬体になりました。鍛え抜かれた筋肉で厚みを増した胸前、付け根の筋肉が隆起して見えるほど発達した首差し、はち切れそうになるほど筋肉で盛り上がった腰と尻…。デビュー以来、芝で活躍してきましたが、ダートにも対応可能なパワフルな体つきに変わっている。470キロ前後の馬体重からは想像できない筋肉量。500キロ超の大型馬と比べても見劣りしないマッチョです。

 G1馬体診断でショウヘイを取り上げるのは3回目。昨年のダービーから菊花賞、そして今回と見るたびに筋肉が発達しています。花巻東高時代にはヒョロッとした体つきだった翔平も日本ハム入団(18歳)からMLB移籍(23歳)とキャリアを重ねるごとに見違えるような筋肉をつくりました。馬の3歳春を人間に置き換えれば16~17歳、3歳秋は18~19歳、4歳春は21~23歳。ショウヘイに備わった筋肉の発達曲線は翔平の曲線と重なります。

 大地をしっかりつかんだ立ち姿にはマウンドに立つ翔平のような安定感があります。母の父オルフェーヴル譲りの強い目力はバットを構える翔平のまなざしを思わせます。耳や鼻先にも力を入れて、前向きな気持ちになっていますが、2000メートル戦なら問題ないでしょう。父サートゥルナーリア譲りの中距離馬らしい骨格。ダートも克服できると思わせるほど筋肉量が急増しただけに距離短縮は間違いなくプラスです。毛ヅヤも良好。腹周りもしっかり引き締まっています。

 翔平の二刀流開幕に続いて注目されるショウヘイのG1開幕戦。大阪杯の2分弱のレースタイムを「イッツ・ショータイム」にできる仕上がりです。(NHK解説者)

 ◇鈴木 康弘(すずき・やすひろ)1944年(昭19)4月19日生まれ、東京都出身の81歳。早大卒。69年、父・鈴木勝太郎厩舎で調教助手。70~72年、英国に厩舎留学。76年に調教師免許取得、東京競馬場で開業。94~04年に日本調教師会会長。JRA通算795勝。重賞27勝。19年春、厩舎関係者5人目となる旭日章を受章。

 ≪納得のいく状態≫今年初戦のAJC杯を快勝したショウヘイが古馬になって勢いに乗る。全休日の月曜は馬房でゆったり静養した。花田助手は「前回より調整がしやすく、バランスも動きも2週前追いの時点で納得のいく、いい状態。最後は整える段階まで来ています」と胸を張る。舞台についても「本質的には2000メートルが合いそうですね。阪神でも気になることはないです」と歓迎した。昨年のダービー3着馬に本格化ムードが漂う。