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2026.04.09

スポニチアネックス

【桜花賞】2歳女王スターアニス“覇桜の香り” 自己ベスト坂路4F52秒9で仕上がりに死角なし

 牝馬クラシック第1弾「第86回桜花賞」(12日、阪神)の最終追い切りが8日、東西トレセンで行われた。昨年12月の阪神JF1着から直行のローテーションで臨む昨年2歳女王スターアニスは栗東坂路で自己ベストを更新。さらなる進化を遂げたヒロインが再び世代の頂点に立つ準備を整えた。同レースは9日に出走馬と枠順が決定する。

坂路2本目で速い時計を出したスターアニス

 はらはらと舞う桜が美しく映える、晴天の栗東トレセン。栗毛のヒロインが肢体を輝かせて坂路を駆け上がってきた。2歳春から高野厩舎流の坂路2本追いで鍛え抜かれてきた2歳女王スターアニスだ。美しい加速ラップで刻んだ全体時計4F52秒9は自己ベスト。高野師は「動きは申し分ない。当初の予定より速くなったが、馬の調子の良さかなと思う」と受け止めた。

 近年のトレンド、2歳G1からのぶっつけ本番。前走阪神JF後の疲労度を勘案し、「無理に前哨戦を使うよりはエネルギーがパンパンな状態で桜花賞に臨んだ方がいいと判断した」。冬は放牧先のノーザンファームしがらきで英気を養い、活力を充てん(じゅうてん)。「入厩する時点では競馬の疲れが癒えた上に、フレッシュで毛ヅヤも良く、筋肉も盛り上がって、言うことない状態だった」と振り返る。

 中間の調整のテーマは“走り過ぎないように”。師が「状態が非常にいいので、レースで喜んで力んでしまうかもしれない」と懸念するほどに走ることに前向き。その気質は厩舎が誇る最強マイラーの若駒時代と重なる。「ジャンタルマンタルもそうだったけど、収まっていった。この馬もそうなればいいな、と。普段のルーティンワークから気を付けている」。成功例を踏襲できる厩舎力が女王の進化を後押しする。

 高野厩舎の桜花賞挑戦は6年連続で計9頭目。22年にナミュールが1番人気で10着に敗れた悔しさを、トレーナーは忘れていない。「馬にとっては一度きりの晴れ舞台。桜花賞のタイトルを獲れるかどうかで今後の馬生、スターアニスを取り巻く一族の評価も変わってくる。何とか勝たせてあげたい」と熱意を燃やす。

 多くの名牝を手がけてきた師にとっても「可愛い馬だけど自分を持っている。うちにいたタイプとはまた違う。でも、3歳の春時点ではこの馬が一番いい」とスターアニスの完成度の高さは特別だ。今年の初戦であっても「勝負のレース」と位置付けは明確。2歳女王は全開で桜の冠を獲りにいく。