2026.04.17

スポニチアネックス

皐月賞2勝目へ リアライズシリウスで普段通り臨む手塚久師

  【競馬人生劇場・平松さとし】今週末、中山競馬場で皐月賞(G1)が行われる。有力馬の一頭であるリアライズシリウスを送り出すのが、手塚貴久調教師だ。

手塚久師が皐月賞に送り出すリアライズシリウスと津村(撮影・平松さとし)

 1964年9月生まれの現在61歳。父は足利で活躍した元調教師・手塚佳彦氏で、長男の貴徳氏はこの春にデビューした新人調教師。競馬一家の中心を担う存在である。

 これまでにJRA・G1を10勝。初制覇までは開業から13年を要したが、直近8年ではフィエールマンの天皇賞・春連覇(19、20年)やシュネルマイスターのNHKマイルC(21年)、ユーバーレーベンのオークス(21年)など、7勝。近年の活躍は目覚ましい。この成績について本人はこう分析した。

 「経験を積み、スタッフを含めて慣れてきた部分はあると思います。以前は一生懸命になり過ぎて力んでいたかもしれませんが、今は力の入れどころが分かってきた感じでしょうか」

 昨年はマスカレードボールで天皇賞・秋(G1)を制覇。ジャパンC(G1)でも、現役世界最強クラスと評されるカランダガンを苦しめる走りを見せた。さらに皐月賞も、3年前の23年にソールオリエンスで優勝している。

 2勝目を狙う今年の同レースは、前哨戦のスプリングS(G2)を制したアウダーシアを回避させ、リアライズシリウス1頭で臨む。期待は高まるが、本人はあくまで冷静に、次のように語る。

 「京成杯3着のソラネルマンにも期待していましたが、今回は1頭で挑みます。クラシックだからといって特別なことをするわけではありません。何も変えることなく普段通り臨むだけです」

 なお、先述の貴徳調教師は、開業初戦となったレッドレナートでいきなり初勝利を挙げた。同馬は転厩前、父・貴久調教師が管理し、最終追い切りもその下で行われていた。

 今週の皐月賞でも、父として、そして伯楽としての手腕を示せるか。注目したい。 (フリーライター)