2026.06.30

スポニチアネックス

【阪神アーバン競馬プレーバック】26年上半期終了 田野豊三ら活躍騎手をピックアップ

 8R以降が馬場コンディション悪化のため取りやめになった26日の開催をもって、今年の兵庫アーバン競馬(HUK)上半期が終了。躍進を遂げた騎手にスポットを当て、上半期を振り返る。

リーディング5位につけ飛躍の上半期となった田野豊三

 筆頭は、すでに自己最多年間勝利数を更新した田野豊三だ。2010年にデビューし、今年が17年目の中堅。これまでは2023年の72勝が最多だったが、上半期だけで上回り、2月19日の兵庫ユースカップ(ダート1400メートル)でベラジオソニック(牡3=諏訪、父ロゴタイプ)とつかんだ重賞1勝を含む74勝を挙げる大活躍を見せた。2023年の7位が最高成績のリーディング争いでも、3位の広瀬航と8勝差、4位の下原理とは1勝差の5位。兵庫が誇る吉村智洋、小牧太の二枚看板とは大きな差があるが、トップ3を狙える位置で折り返した。好調の理由を自身は「いい馬に乗せてもらっているだけ」と謙遜するが、ある調教師は「去年までと比べて、落ち着いて乗れるようになっている」と分析。関係者からの評判もうなぎ上りだ。下半期もさらにギアを上げ、トップジョッキーの仲間入りを果たしたい。

 2年目の小谷哲平も飛躍した。1月22日の兵庫クイーンセレクション(ダート1400メートル)ではジューンキートス(牝3=碇、父ミスチヴィアスアレックス)で初の重賞制覇を飾ると、2月19日には全て3番人気以下の馬で1日5勝の荒稼ぎ。3月12日の白鷺賞(ダート2000メートル)ではヘラルドバローズ(牡7=新子、父シニスターミニスター)で重賞2勝目を飾り、姫路開催でのMVPとも呼べる輝きを放った。ここまで30勝で、昨年の43勝を軽く超えるペース。下半期でも印象的な騎乗を見せてくれるに違いない。

 女性騎手2人の好調ぶりも上半期のハイライト。佐々木世麗は年明け園田開催の3週間でわずか1勝に終わったが、姫路開催の8週間で15勝と好成績を収めると、園田に戻っても勢いは衰えなかった。メーン競走2勝を含む27勝を積み上げ、計43勝。自己最多となる2021年の年間87勝ペースをキープしている。

 3年目の塩津璃菜は4月終了時点でわずか4勝にとどまっていたが、5月8勝、6月7勝と覚醒。6月12日には自身初となるメーン競走勝利を飾るなど、いまHUKで最も勢いのある若手ジョッキーとして注目度は日に日に増している。両者とも重賞は未勝利だが、下半期に兵庫所属の女性騎手として初となる重賞制覇を達成しても、決して驚けない。