2026.07.17

スポニチアネックス

【小倉記念】遅咲きガイアメンテ、狙う重賞初V 敏腕・榎本助手がほれ込む逸材

 腕利きがほれ込む才能が花開く時がきた。前走の都大路Sをコースレコードで制したガイアメンテを手がけるのは仕事人、榎本優也助手(44)。デビュー3戦目から担当する相棒を「オープンで活躍するのが遅すぎるぐらい。ずっと“こんなもんじゃないやろ”と思っていました」と高く評価する。

小倉記念で重賞初Vを狙うガイアメンテと榎本助手(撮影・田井 秀一)

 競馬好きの父の影響を受けて育ち、この世界を志した。弟の名前が駿也さんで、兄弟合わせて「優駿」になる。これまで“東京優駿”ことダービーに実に6度も出場。ジャスタウェイ(12年)、イモータル(16年)、アドマイヤアルバ(18年)、アドマイヤジャスタ(19年)、ショウナンバシット(23年)、ショウナンガルフ(26年)を担当してきた敏腕をして、「普通キャンターの感触は今まで乗ってきた中で一番かも。乗り味がめちゃくちゃいいです。とにかく柔らかくて、それでいて芯も通っている。(放牧先から)帰ってくるたびに、いい馬だなと思います」と言わしめるのがガイアメンテだ。

 そんな逸材の出世が遅れたのは気性的な課題ゆえ。1番人気に支持されたキャリア2戦目の札幌2歳S(6着)でレース前に激しくイレ込み、以降、リズムを取り戻すまでに時間がかかった。「当時は競馬に向かう馬場入りさえも危なくて大変。攻めるとピリピリしてしまって、調教をやりすぎないように気を使っていました。昨秋ぐらいに精神的なところがかみ合ってきて、調整が本当にやりやすくなりました」。同じ晩成型でも、かつて担当したジャスタウェイは年を重ねて身体的に成長したが、ガイアメンテは「内面が成長して、元々持っているものを競馬で出せるようになった」という。

 この中間も暑さに負けず、稽古で絶品の動き。「暑さに強い馬ではないので、よその厩舎でもやっているでしょうけど、普段から体温を下げることを優先して、追い切りも少しでも早い時間帯にパパッとやるように心がけています」。写真撮影では気性の難しさを全く感じさせず、ピタッとポージング。時間をかけて築いてきた人と馬の信頼関係がにじみ出た。ガイアメンテには心強い補佐役がいる。

 ◇榎本 優也(えのもと・ゆうや)1981年(昭56)8月10日生まれ、大阪府吹田市出身の44歳。チャンピオンズファーム、三城牧場、グリーンウッドを経て、09年5月にトレセン入りから須貝厩舎一筋。主な担当馬にジャスタウェイ、ショウナンガルフなど。