2026.07.20
スポニチアネックス
【函館2歳S】フェリチタ 鋭脚差し切り2歳重賞一番星 2年連続で9番人気キターッ
現2歳世代最初のJRA重賞「第58回函館2歳S」は伏兵フェリチタが差し切り、2年連続で9番人気がV。北で南で波乱決着となった。
今年の2歳重賞一番星を獲るには脚力だけでなく、負けず嫌いのハートも必要だった。雨こそ上がったものの馬場発表は重で、たっぷりと水分を含んだタフなコンディション。騎乗した騎手から「ノメッて走った」という声が多い中、フェリチタは辛抱してみせた。
「正直、力を出し切っていない馬も多くいると思います。(フェリチタも)調教では非力さが目立つ感じだったけど根性というか頑張る気持ちが素晴らしい。そこに助けられました」
テン乗りの横山和は小ぶりな馬体に秘められたド根性ぶりを評価。新馬戦は逃げて勝利、2戦目の重賞は簡単に差しに転じての戴冠。中団で脚をため、直線はイモージェンとの追い比べを首差で制した。根性だけでなくセンスもなければできない芸当だ。
鞍上のサポートも見事。追い切りでまたがった感触に、自分なりのサジ加減を加えての騎乗だった。「先入観を持たずにリズム良く流れに乗れ、ある程度(展開が)読めていたので結果的にいいポジションになった」と回顧。脳裏に描いた道中のリードはさすが。函館の3重賞のうち、横山和にとっては21年にトーセンスーリヤで挙げた函館記念以来となるV。「また函館の地で重賞を勝てたことがうれしい」とかみしめた。
管理する鈴木孝師は現地にその姿はなかったが、代わって懐かしい人物がいた。「立場?オーナーの“応援団”だな」と喜色満面の笑みは領家政蔵元調教師だ。14年の調教師引退後に馬主カナヤマホールディングスの所有馬の目利きに関わってきた様子で「カシアスが(17年に)この重賞を勝った時もここにいたんだ」と縁起の良さに目を細めた。9番人気で世代最初の重賞をもぎ取ったフェリチタ。鞍上と陣営、関わる人々の意外性を楽しんだかのような表情も印象的だった。
フェリチタ 父タワーオブロンドン 母ジャストザハピネス(母の父ハーツクライ)24年4月27日生まれ 牝2歳 栗東・鈴木孝厩舎所属 馬主・カナヤマホールディングス 生産者・北海道新ひだか町の前田ファーム 戦績2戦2勝(重賞初制覇) 総獲得賞金4226万9000円 馬名の意味は幸せ(伊)。