2026.08.18

スポニチアネックス

【新潟2歳S】シャンデヴァーグ 女王への第一歩 越後路から出世街道踏み出す

 今週の「Road to 2027」は2頭の牝馬をピックアップした。日曜新潟メインの重賞「第46回新潟2歳S」にエントリーするシャンデヴァーグ(森一)は6月の東京新馬戦を快勝。小柄だがたくましい勝負根性の持ち主で、厩舎の先輩である昨年の2冠牝馬エンブロイダリーに続く出世を目指す。

6月13日、東京競馬場で新馬戦を制したシャンデヴァーグ(左)

 偉大な先輩に続けるか。昨年の2冠牝馬エンブロイダリーを管理する森一厩舎が送り出すのは、牝馬のシャンデヴァーグ。母に19年フィリーズレビューを制したプールヴィルを持つ良血馬だ。新馬戦の馬体重は428キロでスラッとした体形だが、デビュー当初410キロ台だった母よりはやや大きい。コンビ継続の津村は「体は小さいけど、ストライドは大きい」とポテンシャルの高さを感じている。

 6月東京の新馬戦は単勝1・3倍の断然人気に応えてV。小柄ながら、たくましい勝負根性を見せた。新馬戦特有のスローからの瞬発力勝負で、上がり3Fは最速33秒4をマーク。ゴール前の追い比べを鼻差制した。負かした2、3着馬が次走で勝ち上がり、レースレベルの高い一戦だった。森一師は「操縦性が良くて、ためて切れる脚を使えるところがセールスポイント」と長所を伝える。

 13日の1週前追いは津村を背にWコースで2馬身追走したルーリングクラス(3歳1勝クラス)を目がけ、内からスッと加速。軽やかなフットワークで並ぶ間もなく、かわし去った。6F82秒9~1F11秒2の時計が示すように非凡な切れ味を披露。鞍上が「最後はいい動きだったし、反応も良かった。馬場が悪かったけど、脚を取られることなくしっかり走っていた」と評価すれば、見守った指揮官も「負荷をかけて仕上がったと思う」とうなずいた。

 津村は昨年の新潟2歳SをリアライズシリウスでV。連覇が懸かる一戦へ「ここでいい結果を出せれば夢が広がる」と期待を隠さない。厩舎の先輩に追い付け、追い越せ――。長い直線を先頭で駆け抜けた先に、さらなる大舞台が待っている。

 ○…新潟2歳Sは外回りの芝マイル戦で行われるようになった02年以降、牝馬が9勝。13年ハープスターは翌年の桜花賞でクラシック制覇を飾った。23年アスコリピチェーノは次走の阪神JFも勝って2歳女王に輝き、昨年のヴィクトリアマイルでG12勝目をマーク。牝馬のシャンデヴァーグも出世レースを制して、名牝の道を歩むか。