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2026.09.15

スポニチアネックス

柴田善臣騎手が現役引退 現役最年長60歳決断 JRA通算2341勝、G1・9勝 右肩負傷復帰かなわず

 JRAは15日、現役最年長騎手の柴田善臣(60=美浦・フリー)が現役を引退すると発表した。85年3月デビュー。JRA通算2341勝(15日現在)を積み重ね、14年安田記念(ジャスタウェイ)などJRA・G1・9勝を挙げた。右肩の負傷により今年4月から長期休養に入り、7月30日に60歳の誕生日を迎えたが、JRA所属としては初の“還暦騎乗”はかなわなかった。18日付で騎手免許を取り消し、引退式は天皇賞・秋当日の11月1日(日)に東京競馬場で行われる。引退後はJRAアドバイザーに就任する予定。引退会見は16日、午前10時からJRA美浦トレーニングセンターで行われる。

柴田善臣騎手

 JRA現役最年長ジョッキーの柴田善が、ムチを置く決断をした。82年にスタートしたJRA競馬学校騎手課程の第1期生だった。85年に騎手免許を取得、同年3月にデビュー。1年目は新人トップの12勝を挙げ、新人賞にあたる民放競馬記者クラブ賞を受賞した。

 デビュー4年目の88年、中山牝馬Sをソウシンホウジュで制して重賞初制覇。G1初制覇は93年安田記念のヤマニンゼファーで、同年秋の天皇賞でも同馬をVに導いた。90年代半ばから00年代にかけては年齢が近い横山典弘、蛯名正義(現調教師)、田中勝春(同)らと共に関東のトップジョッキーとして大活躍。優秀騎手賞のタイトルを10回受賞しており、02~04年には3年連続で関東騎手リーディング。クリーンな騎乗ぶりでも知られ、フェアプレー賞は11回受賞している。

 JRA通算成績は2万2311戦2341勝、重賞96勝。G1はヤマニンゼファーでの2勝のほか、創設初年度だった96年NHKマイルCのタイキフォーチュンなど9勝を挙げた。05年3月から10年9月までは日本騎手クラブ会長の要職を務め、退任後も現在まで相談役として同クラブの運営に大きく貢献している。

 22年春の褒章では、中央競馬の発展や畜産業の振興に多大なる貢献を果たしたことが認められ、JRAの現役騎手として史上初の黄綬褒章を受章した。また同年11月5日の福島1Rでビルカールに騎乗して56歳3カ月7日での勝利を飾り、岡部幸雄(引退)が保持していたJRA最年長勝利記録(56歳2カ月24日)を更新。同年のJRA賞特別賞を受賞した。

 24年に左肩のケガによる長期休養があったものの、復帰後はさらに勝利を重ねて自身の記録を何度も塗り替えた。現在の記録は今年1月31日の東京5R(リッツパーティー)でマークした59歳6カ月2日。7月30日に60歳を迎えたが、4月12日の福島での騎乗を最後に右肩の負傷で休養に入っていたため、JRA騎手としては初めてとなる還暦での騎乗は実現しなかった。