2026.10.15
スポニチアネックス
【秋華賞】マスターソアラ成長実感 Wコースでラスト1F余力12秒4 蛯名正師「豊さんにいいバトンを」
牝馬3冠最終戦「第31回秋華賞」の最終追い切りが14日、東西トレセンで行われた。打倒モンローウォークへ関東馬が立ち上がる。美浦では紫苑S勝ち馬マスターソアラがWコース単走で成長を感じる走り。武豊(57)と蛯名正義師(57)の同期コンビで厩舎初のビッグタイトルに挑む。上がり馬ラベルセーヌもWコースで単走。馬場の大外を回って軽やかなフットワークを披露、3連勝戴冠へ万全をアピールした。同レースは15日に出走馬が確定する。
同期に恥はかかせない。蛯名正師の熱い思いが、わずかキャリア3戦のマスターソアラを一段と強くさせた。課題に向き合い、克服に努めた5週間。青写真通りの調整を終え、仕事人の表情に充実感がにじむ。「できることをただやるだけ。(武)豊さんにいいバトンを渡さないとね」。同じ競馬学校3期生、苦楽をともにした仲間との重賞初タッグへ向け、全力を注いだ。
春とは見違える走りだった。最終リハはWコース単走。初の長距離輸送を見据えた軽めの調整で、ゆったりしたラップが続いた。それでもマスターソアラの集中力は決してそがれていない。リラックスして、鞍上と息が合ったまま余力十分にフィニッシュした。4F54秒4~1F12秒4をマーク。走ることに精いっぱいになって、思い通りの追い切りができなかったあの頃の姿はもうなかった。
デビュー以来初の在厩調整。テンションが上がらないよう細心の注意を払いつつ、スタッフと相談して負荷のかかるメニューを選択してきた。そのかいあって、心身ともに成長。指揮官も「予定通りに行けたかな。皆さまの目にどのように映っているか分からないけど、僕はいい状態で持って来られているかなと思う。テンションも上がることなく冷静に今のところは来られています」と仕上がりにひと安心した。
前走の紫苑Sで重賞初制覇を飾った。初の中山、初の2000メートル、初の重馬場をあっさり克服してしまうのだから、素質は計り知れない。「あとは、レジェンドジョッキーがうまくエスコートしてくれるのではないかと思う」。蛯名正師は騎手時代の10年にアパパネでV。松永幹師(96年ファビラスラフイン、09年レッドディザイア)に続く史上2人目の騎手、調教師のW制覇は名手に託された。
≪勝率15.2% 連対率25.8%≫蛯名正師と武豊は22年4月24日の東京7R(ダイナストーン)で初タッグを組んだ。3着に終わったが、継続騎乗で臨んだ5月15日にこのコンビでの初勝利を飾っている。これまでJRAでは66戦10勝、2着7回。勝率15.2%、連対率25.8%の成績を残している。