2025.07.13
スポニチアネックス
【函館新馬戦】白毛馬マルガ 2歳レコードV! 1・1倍断然人気に応え武豊「ホッとしました」
函館5R・新馬戦(芝1800メートル)大げさではなくこの日の函館競馬場はメインではなく、G1・3勝馬ソダシの半妹で同じ白毛のマルガ(須貝、父モーリス)に視線が注がれていた。ゲートが開くと、白い馬体はスッと先頭へ。序盤から1F12秒0前後の軽快なラップを刻む。3角過ぎでサントルドパリが早めに迫ってきたが余力十分に振り切り、3馬身差の楽勝。武豊は「ホッとしました」と第一声。「無理にハナに行ったわけでなく、ストライドが大きいのでね。自分のペースで行けていいと思った」とレースを振り返った。

1分48秒1の勝ち時計は18年ウィクトーリアのタイムを0秒2更新する2歳レコード。武豊は「馬場がいいから」と冷静に語ったが、単勝1・1倍には「えっ!?なかなかないよね」と驚きを隠せない。新馬戦での単勝1・1倍は21年7月4日の小倉5Rに出走したフィデル(1着)以来、4年ぶり。自身が騎乗した芝レースの新馬戦で1・1倍を背負った馬は04年のディープインパクト(1着)以来だった。
須貝厩舎は先週のショウナンガルフに続き、2週連続で素質馬が新馬戦V。ガルフの次走は札幌2歳S(9月6日)に向かうが、マルガはノーザンファーム空港(北海道苫小牧市)に放牧に出て、次走はアルテミスS(10月25日、東京)となるもよう。須貝師は「牝馬路線を行きたいと思う。千八(の距離)だと少しかむところがあるので」と説明した。
偉大な姉ソダシと同じ日にちにデビュー勝ち。縁もゆかりもある函館から白毛ブーム再来を予感させる白星だった。