2026.01.23

スポニチアネックス

「競馬 最高!!」和田竜二が引退 11日に落馬で骨折し復帰断念 3月から調教師に転身

 11日の京都1Rで落馬した和田竜二(48)は左手尺骨と左足脛骨(けいこつ)の骨折、さらに左膝の手術の際に靱帯(じんたい)の損傷も見つかり、復帰に時間がかかるため騎手免許が有効な2月末まで騎乗することを断念し、調教師に転身することが分かった。22日、所属する騎手マネジメント会社「Risy」を通じてメッセージを発表。関係者からもファンからも愛された鞍上は、JRA通算1534勝で騎手人生に幕を下ろすことになった。

00年、テイエムオペラオーで有馬記念を制した和田竜二

 11日の京都1Rの落馬から11日。和田竜が30年間の騎手人生に幕を下ろすことを所属する騎手マネジメント会社「Risy」を通じて発表。騎手としての最後は自分の言葉で伝えた。「競馬ファンの皆さまへ」との書き出しでつづったメッセージ。誰よりもファンを大切にする和田竜らしい、熱くて優しい思いが込められていた。

 落馬負傷で左手尺骨と左足脛骨の骨折と診断され、左膝の手術の際に靱帯の損傷も見つかった。騎手免許が有効な2月末までに現役復帰することを断念。「次の調教師というステップに向かえる私にとっては、それに専念して努力し、精進しようとすぐに切り替えることができました」(原文ママ)と明かした。

 30年間、駆け抜けた騎手としてのラストライドはかなわなくなったが「家族のもとに帰れることに感謝し、元気になってまた競馬界を盛り上げていける存在になりたいと今は意欲が湧いてきました」。3月からは先月11日に3度目の挑戦で合格した調教師へ転身。「騎手として過ごした日々を誇りに次の道へ進みます」と前を向いた。

 96年3月に岩元厩舎からデビュー。G17勝テイエムオペラオーとの名コンビで四半世紀前の競馬界を盛り上げた。現役4位の2万2176回騎乗、現役9位の1534勝。競馬に対する真面目な姿勢と、つながりを大事にする人柄で多くの関係者やファンから愛された。「ヒリヒリするようなプレッシャーの中、勝利し、歓喜を味わう最高の瞬間もあり、また、思うような結果が出ず、悔しい思いをした日もたくさんありました」と振り返った上で、「30年間ファンの皆さまの声援に支えられ、ここまで走り続けられたことに心から感謝しています」とつづる。

 今後の具体的なプランは未定ながら、「また元気になった姿で引退式を迎えられたらと思います」とファンに向けて伝え、「最後に心の声を聞いてください!競馬で勝って喜んでもらえることがなによりの幸せでした!競馬 最高!!」と締めくくった。これまで持ち前のド根性で何度も苦悩を乗り越えてきた経験がきっと生きるはず。次のステージでは、調教師試験の合格会見で明かした目標「騎手で勝てなかったダービーを勝つこと」に向かっていく。ホースマンとして、これからも競馬の面白さを全力で届けてくれるに違いない。

 ◇和田 竜二(わだ・りゅうじ)1977年(昭52)6月23日生まれ、滋賀県出身の48歳。96年に栗東・岩元市三厩舎所属でデビュー。ルーキーイヤーのスポニチ賞ステイヤーズS(サージュウェルズ)でJRA重賞初制覇、テイエムオペラオーとのコンビで99年皐月賞などG1を7勝した。競馬学校の同期に高橋亮師、福永師、古川吉ら。長男・陽希はJRA騎手。JRA通算2万2176戦1534勝、うち重賞はG18勝を含む50勝。25年12月に調教師免許試験に合格。1メートル65、50キロ。血液型O。