2026.02.06
スポニチアネックス
久保助手の柔らかい接し方がビザンチンドリームに好影響
【競馬人生劇場・平松さとし】今週末、京都競馬場できさらぎ賞(G3)が行われる。一昨年、この一戦を制したのがビザンチンドリーム。栗東・坂口智康調教師が管理する牡馬だ。
当時のビザンチンドリームは、新馬戦を勝ったばかりのキャリア1戦。デビューから2連勝で重賞初制覇を飾った競馬ぶりは、キラリと光る高いポテンシャルを強く印象づけた。
その後、クラシック戦線では皐月賞(G1)13着、日本ダービー(G1)17着と苦戦を強いられたが、翌年、4歳になると才能が開花。サウジアラビア遠征でレッドシーターフH(G2)を制すと、帰国後の天皇賞・春(G1)では、優勝したヘデントールに頭差まで迫る2着に健闘。秋にはフランスへ渡り、凱旋門賞の前哨戦であるフォワ賞(G2)を勝利。本番の凱旋門賞(G1)でも、日本馬最先着となる5着に入るなど、世界を相手に確かな存在感を示した。
この世界レベルの一頭を現場で支えていたのが、久保潤一郎調教助手。彼を「潤君」と呼ぶ坂口調教師は、こう振り返る。
「潤君のお父さまは栗東で厩務員をされていました。私自身も父がトレセンの人間(坂口正則元調教師)だったので、保育園時代からの幼なじみなんです」
坂口調教師の開業は2019年。その後、しばらくしてから転厩してきたのが久保助手だった。
「自分から声をかけて、スタッフとして来てもらいました」
実際に共に働く中で、久保助手の“馬への接し方”が強く印象に残ったという。
「騎乗時だけでなく、厩舎での普段の接し方もとても柔らかい。その姿勢が馬に良い影響を与えていると感じました」
その久保助手は、転厩前にコンゴウリキシオーを担当し、きさらぎ賞を制した経験を持つ。ビザンチンドリームの勝利は、彼にとって同レース2度目の戴冠だったわけだ。
ちなみに坂口調教師の誕生日は2月6日。ビザンチンドリームが栄冠を手にしたのは2月4日で、少し早い誕生日プレゼントだった。そんなビザンチンドリームは今年、カタールで始動する予定。海の向こうから3度目の朗報が届くか期待したい。 (フリーライター)