2026.03.02
スポニチアネックス
【チューリップ賞】タイセイボーグ 重賞初制覇 確かな成長見せ桜花賞の優先出走権獲得
ゴール前、ひと押しが利いた。「第33回チューリップ賞」は1日、阪神競馬場で行われ、2番人気タイセイボーグが差し切りV。阪神JF3着の悔しさを胸に始動戦で結果を出した。2着ナムラコスモス、3着アランカールとともに桜花賞(4月12日、阪神)の優先出走権を獲得した。
確かな成長を示した。阪神JF3着の実績を誇るタイセイボーグが新馬戦以来の2勝目。新潟2歳S2着、アルテミスS3着と好走しながら重賞であと一歩届かない。そんな善戦止まりのイメージを3歳初戦で払拭した。前走に続く2度目のコンビとなった西村淳は両腕を突き上げながら「やったー」と安堵(あんど)の表情。「本当にうれしいです。松下先生は凄くいい馬に乗せてくださっているのに、なかなか結果を出せていなかったので」と喜びをかみしめた。
前走に続き、五分のタイミングでゲートを出て中団追走。「我が強くて難しいところもあります」と評するように最大限の注意を払いながら位置を確保した。前半4F48秒6と落ち着いた流れからの瞬発力勝負。「この子も切れ味があるので、それを信じて乗りました」と能力を引き出すことに集中し、左ステッキで鼓舞しながら上がり3Fはメンバー2位の33秒1をマーク。内で食い下がるナムラコスモスを捉え、外から迫るアランカールを振り切り、ゴールに飛び込んだ。
前走から体が10キロ増え、496キロで出走。松下師は「元々、背が高く、ひょろっとした感じなんですが、実になってきています」と成長に目を細めた。勝ちっぷりについても「ドキドキしながら見ていたけど、よく届いてくれました」と人馬を称えた。
15年開業の松下厩舎は桜花賞トライアルに縁があり、17年カラクレナイ、25年ショウナンザナドゥでフィリーズレビューを2勝。チューリップ賞は過去2頭を起用し、20年レシステンシア、25年ビップデイジーといずれも3着。前哨戦を勝ち切ったタイセイボーグが待望のクラシック制覇をもたらすか。指揮官は「優先出走権を得て、賞金も加算できました。これで胸を張って(桜花賞に)向かえます」と大舞台を見据えた。堂々、主役候補として3冠初戦に臨む。
タイセイボーグ 父インディチャンプ 母ヴィヤダーナ 母の父アザムール 23年4月5日生まれ 牝3歳 栗東・松下厩舎所属 馬主・田中成奉氏 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績6戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億264万5000円 馬名の由来は冠名+流行、人気(フランス語)。