2026.07.01
スポニチアネックス
小崎綾也 新たな挑戦「美浦もホームに」 環境の変化を求め栗東から今夏滞在中
夏競馬の水曜企画は「夏色思い」。記者が夏に関するテーマを考え、深掘りする。第3回は東京本社の高木翔平(36)が担当。夏の間、美浦に初滞在する小崎綾也をピックアップ。新たなチャレンジで殻を破ろうとする31歳にたっぷりと話を聞いた。
美浦でもハツラツとした表情で調教にまたがる。小崎はオーストラリア、ニュージーランド、アイルランド、ドイツの4カ国で修業。異国での経験豊富な男はどこでも自分の色を出せる。「以前から関東の調教師さんに“来てみたら?”と声をかけていただいていました。何度も海外にも行っているのでアウェーの環境には慣れているし、美浦もすぐにホームにしたいですね」と笑った。
何かを変えたいと思った。デビュー13年目でJRA通算169勝。ただ、キャリアハイはルーキーイヤーの38勝。小崎は「この夏と秋も福島、新潟に参戦する予定です。いいタイミングだと思ったし、名前を売りたいです」と熱く語る。荻野極、今村ら関西所属の若手も美浦滞在で新たな基盤を築いた。普段の調教から厩舎スタッフと関係性をつくることが騎乗依頼につながっていく。小崎は「こうして話題にしていただくことがありがたい。ポジティブキャンペーンで頑張っていきます」と意気込む。
栗東では福永厩舎の立ち上げから調教を手伝ってきた。騎手としてもJRA重賞160勝を挙げた福永師の下で多くのことを学んでいる。「凄いホースマンと仕事ができるのはやりがいになりますし、(福永師から)凄く愛も感じています。でも、仕事はプロとプロ。妥協なくシビアに求められることに応えられるように頑張りたい」。3月には名手の手綱で勝ち切れなかった同厩舎のチムグクルでV。小崎は「レースのイメージは(福永師と)一致することが多い。後はレース中にイレギュラーなことが起きた時に僕がどう対応できるか」と語った。
ここまでは思い描いた道のりとは違いがあるかもしれない。自身のキャリア設計には「なかなかうまくいかないことも多いです。やっぱりこの世界は結果が全て。そこを求めてやっていきたい」。福島開幕初日(27日)は9Rでいきなり単勝61・6倍の11番人気(アメリカンチケット)で大穴をあけた。「せっかく関東に来ているので関東の騎手たちからいろいろなことを学びたい」。貪欲な姿勢でチャレンジする31歳。夏の経験が大きく花開く時を待つ。
◇小崎 綾也(こざき・りょうや)1995年(平7)5月13日生まれ、滋賀県出身の31歳。14年に村山明厩舎所属でデビュー。現在はフリー。JRA通算3715戦169勝。18年函館2歳S(アスターペガサス)で重賞初制覇。25年に結婚した。父は小崎憲師。1メートル63、50・5キロ。血液型A。