2026.09.04
スポニチアネックス
ミシェル 狙うJRA重賞初勝利 「本当に光栄」紫苑Sはアストリル、京成杯AHはミナデオロとコンビ
初めてJRAの短期免許を取得して先週から騎乗を開始したフランス人女性騎手ミカエル・ミシェル(31)がJRA重賞初勝利に燃える。土日ともに中山で騎乗。土曜の京成杯AHはミナデオロ、紫苑Sはアストリルとコンビを組む。勝利への意気込み、日本への思い、プライベートな質問までたっぷりと答えてくれた。
充実の日々を過ごしている。念願のJRA短期免許を取得したミシェルは先週新潟で騎乗を開始。8鞍に乗って未勝利に終わったが、土曜7Rは8番人気ロールザダイスで逃げ粘って2着。各馬が芝の荒れたインを避ける中、1頭だけ内ラチ沿いを突き進んだ。度胸と技量をアピール。ミシェルは「新潟の芝は素晴らしく、インでも走れると判断した。(半馬身差で敗れた)ルメールさんはたくさん勝っている人だから、私に勝たせてくれてもよかったのに(笑い)。それは冗談ですけど、フランス人同士のナイスファイトだった」と振り返った。
母国のフランスをはじめ、米国、オーストラリア、南関東など世界中で拠点を移しながらレースに騎乗してきた。5月には現在、拠点を置く南アフリカの「デイリーニューズ2000」でG1初制覇。異国での戦いが確実に彼女を強くする。「本当に多くの競馬場での経験があるので、どんなコースでも動じなくなっています。私の最大の武器は適応力だと思う」。今週から始まる中山でも動じることはない。
先週の中京2歳Sでは前川恭子師がJRAの女性トレーナーとして初の重賞Vを達成。ミシェルは「凄く素晴らしいことだし、本当にうれしい。心から祝福したい」と笑顔。それでもフランスと日本では競馬界における女性の数に大きな違いがあるという。「フランスでは50年前にはもう70人くらい女性の調教師がいました。親の厩舎をそのまま引き継げるなどルール、文化が違うとは思います。日本も10、20年後はさらに違う状況になっているのではないでしょうか」と話した。
今週は土曜の京成杯AHでミナデオロ、紫苑Sはアストリルに騎乗する。ミナデオロは中京記念5着からの参戦で、アストリルは前走かもめ島特別で2着とチャンスはある。ミシェルは「いきなり重賞に乗せていただけるのは本当に光栄。ベストを尽くしたいし、まずは1勝目に向けて頑張りたい」と意気込む。前回のJRA勝利は7年前のWASJ。大好きな日本で進化した姿を見せる。
◇ミカエル・ミシェル 1995年7月15日生まれ、フランス南部イエール出身の31歳。10歳で乗馬クラブに通い始める。14年、同国で騎手免許取得。19年ワールドオールスタージョッキーズ(札幌)で初来日。第3戦(スワーヴアラミス騎乗)でJRA初勝利を飾った。JRA通算14戦1勝、地方競馬通算673戦57勝。今季は南アフリカで509戦47勝(リーディング20位)。1メートル58、48キロ。今回の契約馬主は吉田照哉氏。