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2025.06.13

スポニチアネックス

【宝塚記念】(17)レガレイラ 絶好8枠!春秋グランプリ制覇へ追い風 戸崎も大外得意

 上半期の総決算「第66回宝塚記念」(15日、阪神)の出走馬と枠順が12日、確定した。ファン投票2位で、昨年の有馬記念に続く“秋春グランプリ連覇”に挑むレガレイラは大外8枠17番に決定。同枠の馬は過去10年で6勝、そのうち牝馬は16年マリアライト、19年リスグラシュー、20年クロノジェネシスと計3勝をマークしている。牝馬と相性が良い“吉兆枠”が偉業達成を後押しする。 

レガレイラ

 レガレイラは昨年の有馬記念で64年ぶりとなる3歳牝馬Vを達成。今回は23年に厩舎の“大先輩”イクイノックスが成し遂げた、史上17頭目の春秋グランプリ制覇が懸かる。そんな大一番でゲットしたのは歴代の名牝が勝利を飾った8枠。太田助手は「枠順がどうのこうのより、まずはゲートをしっかりと出ることが第一。そこを意識し、しっかりと準備して臨みたい」と力を込めた。

 両グランプリの相性は良い。前年の有馬記念勝ち馬の宝塚記念成績は、グレード制が導入された84年以降で【6・1・1・10】。勝率33%、複勝率44%を記録している。牝馬の好走も見逃せない。宝塚記念では過去10年中、8年で牝馬が馬券絡み。メンバー紅一点、G1・2勝を挙げる同馬にとってもVへの“追い風”が吹いている。

 馬だけではない。8枠はコンビを組む戸崎も得意としている。G1では23年安田記念(ソングライン)を大外18番枠から制したのが記憶に新しい。21年以降で見ても枠別で最多となる80勝をマーク。勝率17・2%、連対率29・7%と良績が集まっている。継続騎乗となる鞍上は「どんなレースでも対応できる感触はあるので特に不安はないです。身のこなしが良くて、器用さがある」と相棒を信頼する。

 舞台となる阪神芝2200メートルは内回り。直線の急坂を2度駆け上がるタフなコース設定だ。終盤はロングスパート戦になりやすく単純な切れ味というよりも、スタミナやスピードの持続力が要求される。レガレイラは有馬記念で“直線2度の坂”は経験済み。トップスピードの持続力にもたけていて、初の阪神コースもこなせる下地はある。

 前走後に右前第1指骨剥離骨折が判明し休養を挟んだが、半年ぶりの実戦へ向け順調に回復。最終追い切り後に「トラブルなく、予定通り立ち回れた」と話した木村師の言葉通り、着実に状態を上げてきた。復帰初戦を飾る仁川のターフで歴史に名を刻む。