• トップページ
  • Topics & News
  • 【スポニチ賞ステイヤーズS】ホーエリート、しまい重点1F11秒6 田島師「動き問題ない」

2025.12.04

スポニチアネックス

【スポニチ賞ステイヤーズS】ホーエリート、しまい重点1F11秒6 田島師「動き問題ない」

 師走の中山開催を飾る名物マラソン重賞「第59回スポニチ賞ステイヤーズS」はホーエリートが待望の重賞初制覇に向け、美浦Wコースでシャープな動きを見せた。

Wコース併せ馬で追い切るホーエリート(手前)(撮影・村上 大輔)

 悲願の重賞初Vへ。4歳牝馬ホーエリートが力強い最終リハを披露した。Wコースでラファールドール(4歳2勝クラス)の1馬身前で先導し、外ラチ沿いに進路を取ったゴール前で軽く仕掛けると、しっかりギアを上げた。6F86秒6~1F11秒6。力強く伸び、余力十分の2馬身先着。動きを見守った田島師は「先週ある程度負荷をかけたので、しまい重点。動きに関しては問題ないですね」と穏やかに切り出した。

 年初1月の迎春S(中山)を勝ってオープン入りすると、王道の重賞路線を歩んだ。中山牝馬S2着を皮切りに、福島牝馬S12着→目黒記念2着→オールカマー5着。エリザベス女王杯を見送り、重賞初奪取にこだわった前走アルゼンチン共和国杯(6着)は勝ち馬から0秒2差に頑張ったが、ハンデ55・5キロが微妙に響いた。指揮官は「前走はこの馬の競馬ができましたが、逃げた馬(ミステリーウェイ)の粘りが凄かった。それにハンデ戦だと評価されるので、別定戦の方がこの馬はいい」と0・5キロ減の55キロに大歓迎だ。

 未知の3600メートル。同師は「折り合えるし、操縦性が高い馬。今日は馬場入りする時に嫌がる面も見せたが、基本的には落ち着いている。ルーラーシップの子ですが難しい面はないので、距離も克服してくれるのでは?」と愛馬の競走センスに託している。

 中山芝は【1・2・0・2】。3歳春のG3フラワーCでも2着に好走し、相性はいい。ジャパンCのレース後に落馬した同厩舎所属の戸崎が継続騎乗できるのは最大のアドバンテージ。同師は「2着が多い馬なので、何とか1着を…」と力を込めた。牝馬がステイヤーズSを勝てば86年シーナンレディー以来、実に39年ぶり。年初の中山で飛躍したホーエリートが、師走の中山で“賛歌”を響かせる。

 ▽馬名の由来 ドイツ語で賛歌、雅歌。母名ゴールデンハープより連想。