2026.03.02
スポニチアネックス
国枝師「すっきり晴れやか」 中山4RでJRA通算1123勝目 48年のホースマン人生に幕
中山4Rでは国枝栄師(70)がチャーリー(牡3)で最後の白星をつかんだ。
厩舎スタッフや家族、国枝厩舎を巣立った4調教師らに囲まれて国枝師が照れくさそうに笑っている。別れを惜しむファンの拍手に包まれた引退セレモニー。「今日で最後だと思うとグッときます。ここまで長いようで短かった。昭和の末から平成、令和と日本の馬がどんどん強くなっていく時代に一緒に過ごせて良かった」。弟子の奥村武師らから花束を贈呈されると、37年間の調教師生活、助手時代も含めると48年間にも及んだホースマンライフを感慨深げに振り返った。
引退を記念して作製されたユニホームにプリントされているのは師が育てたG1馬10頭の馬名。その中でもひときわ思い出深い3冠牝馬アパパネの7番子アマキヒが前日(2月28日)の阪神9Rを勝ってオープン入りした。ラストデーはもう1頭の3冠牝馬アーモンドアイの主戦を務めたルメールの手綱でチャーリーが中山4Rを圧勝。国枝勢のトレードマーク、白いシャドーロールを着けて10馬身突き抜けた。「ルメさんがラストで強いレースをしてくれた。感謝感激!(転厩先の)奥村(武)の所で重賞でも活躍できる」。最後の勝利となるJRA通算1123勝目に満足そうな顔を浮かべた。
「“お疲れさま”と声をかけてもらったが、あまり疲れてないんだ(笑い)。今朝も調教に乗ってきた。元気だからクレームを受けない範囲でいろいろな話をしていくよ」と、引退後もJRAの“ご意見番”を続けていく。JRA通算9530戦目となる最後の出走(中山9R)はアパパネの6番子バードウォッチャーで6着。「無事に終わって良かった。すっきりと晴れやかな心境です」と雲ひとつない春の空を見上げた。